撮った採用動画をどこで使うか――求人媒体・採用サイト・SNSへの届け方

公開日: 2026年9月25日

採用動画を制作したあと、「どこに掲載すればいいのかわからない」という声を耳にすることがあります。せっかくコストと時間をかけて作った求人動画が、採用サイトの片隅に置かれたまま活用しきれていないとすれば、もったいない話です。

採用動画の効果は、動画そのものの品質だけでなく、どこで・どのように届けるかによって大きく変わります。求人媒体・採用サイト・SNSそれぞれの特性を理解することが、応募数やミスマッチ解消につながる第一歩です。

この記事では、採用動画・求人動画の主な掲載先と、それぞれに合った届け方を整理します。福岡を拠点に採用動画制作を手がけるスタジオナナが、現場で感じていることも交えながら解説します。

採用動画の掲載先は大きく3つある

暗転したホール内で、カメラマンがビデオカメラをセッティングしている様子
暗転したホール内で、カメラマンがビデオカメラをセッティングしている様子

採用動画を届ける場所は、主に次の3つです。それぞれに役割が異なります。

掲載先主な役割向いている動画の長さ・形式
求人媒体(求人サイト・ハローワーク等)求職者が最初に接触する場所。動画で他社と差別化する短め(1〜2分程度)の紹介動画
採用サイト(自社HP)応募を検討している人が深く知るための場所会社紹介・社員の声など複数本
SNS(Instagram・TikTok・YouTube等)潜在層に広く届ける・ブランドを知ってもらうショート動画中心

この3つを組み合わせることで、「求人を知ってもらう→興味を持つ→応募する」という流れを動画でサポートできます。

求人媒体で動画を使うときのポイント

求人サイトや求人媒体は、求職者が「仕事を探している」という明確な意図を持って訪れる場所です。そのため、採用動画が掲載されているだけで他社の求人票と差がつきやすいという特徴があります。

ここでは、職場の雰囲気や仕事内容をコンパクトに伝える動画が向いています。「どんな現場で働くのか」「どんな人が一緒に働いているのか」が伝わると、応募者の事前理解が深まります。

入社前に現場のリアルを見せておくことは、「こんな仕事と聞いていなかった」という早期離職の防止にもつながります。映像でイメージを補正しておくことが、ミスマッチ解消の実務的な手立てになります。

採用サイトでは複数の動画を組み合わせる

採用サイト(自社ホームページの採用ページ)に訪れる求職者は、すでにその会社に一定の興味を持っています。テキストだけでは伝えきれない「会社の空気感」「働く人の表情」を動画で補うことができます。

採用サイトに載せると効果的な動画の例を挙げます。

  1. 会社紹介ムービー
    事業内容・会社の理念・職場環境をまとめた動画。採用ページのトップに置くと、訪問者の理解をスムーズにします。
  1. 社員インタビュー動画
    実際に働く社員の言葉で「入社のきっかけ」「やりがい」「職場の雰囲気」を伝えます。現場で社員インタビューを中心に構成した採用動画は反応が良く、撮影自体も半日で完了したケースがあります。求職者にとっては、テキストよりも信頼感が高まる形式です。
  1. 現場・仕事紹介動画
    建設業など「現場の様子がわかりにくい」業種では特に有効です。実際の作業環境を映像で見せることで、入社後のギャップを減らすことができます。
【福岡 採用動画】求人応募につながる社員インタビュー動画|平川燃料様 クロストーク制作実績

採用サイトに動画を複数掲載する場合は、YouTube等の動画プラットフォームに上げたうえで埋め込む形が、ページの表示速度への影響を抑えながら活用できる実務的な方法です。

SNSには「ショート動画」が合っている

若い男性が屋外でスマートフォンを手に縦型動画を撮影している場面、自然光、カジュアルでドキュメンタリーな雰囲気
イメージ:撮影した動画は求人媒体やSNSなど複数の場所で活用できる

InstagramやTikTokなどのSNSは、求人を積極的に探しているわけではない「潜在層」に届く媒体です。採用に関心のない人が偶然動画を見て「この会社、良さそうだな」と思うことが、採用ブランディングの出発点になります。

SNSで求人動画・採用動画を活用するときのポイントを整理します。

スタジオナナでは、あえてスマートフォンで撮影しながら「プロの画角と動き」を活かすことで、SNSの自然な雰囲気とクオリティを両立しています。ある企業のSNSアカウントで週2本のショート動画をサブスク運用した実績もあります。

「映像が綺麗すぎる」動画はSNSでは浮いてしまうことがある一方、「素人っぽすぎる」動画は会社のブランドを損なうリスクがあります。ちょうどいい塩梅を意識することが、SNS運用の採用動画では大切です。

動画の種類と掲載場所を整理する

ここまでの内容を、動画の種類と掲載場所の対応でまとめます。

動画の種類求人媒体採用サイトSNS
会社紹介ムービー(長尺)○◎△
社員インタビュー○◎△(ダイジェストを短縮)
現場・仕事紹介動画◎◎○(ショートに編集)
ショート動画(縦型)△△◎

(◎=特に向いている ○=活用できる △=工夫が必要)

一本の動画を撮影しておき、長尺版を採用サイトに、ショート版をSNSに使い分けるという運用も可能です。制作の段階から「どこで使うか」を想定しておくと、素材の取り回しが良くなります。

社員が退職したら動画はどうなる?出演者リスクの話

採用動画でよく出てくる心配が、「出演した社員が辞めてしまったら、動画が使えなくなるのでは」という点です。これは実際に多くの企業が気にされていることです。

この場合の選択肢として、モデルを社員役として起用する方法があります。モデルが出演した動画は、特定の社員に依存しないため長く使い続けることができます。採用動画を「一度作って長期間使える資産」として考えるなら、モデル起用は実務的な解決策のひとつです。

また、現場や職場の様子を中心に構成した動画であれば、特定の人物への依存度を下げることも可能です。制作の段階で用途と掲載期間を想定しておくと、出演者リスクへの対応もしやすくなります。

まとめ

よくある質問

採用動画は一本作れば求人媒体・採用サイト・SNSすべてに使えますか?

一本の動画をそのまますべての場所で使うことは難しい場合があります。求人媒体や採用サイトには2〜3分程度の動画が向いている一方、SNSでは1分以内のショート動画が合っています。撮影の段階から複数の用途を想定しておくと、長尺版とショート版に編集分けしやすくなります。制作前に「どこで使うか」を制作会社に伝えておくことをおすすめします。

社員インタビュー動画は撮影にどのくらい時間がかかりますか?

現場の状況や出演者の人数によって異なりますが、社員インタビューを中心とした採用動画の撮影が半日で完了したケースがあります。また、依頼から納品まで最短1週間というケースもあります。採用の選考スケジュールに合わせて制作できるかどうかは、ご相談の際に確認することをおすすめします。

SNS用の採用動画はプロに頼む必要がありますか?

SNSではスマートフォンで撮影したような自然な雰囲気の動画が馴染みやすい側面があります。ただし、画角や動きの選び方はプロと素人では差が出やすく、映像の品質が低いと会社のブランドイメージに影響することがあります。「素人感はあるが、プロの腕で仕上げる」というバランスが、SNS採用動画では効果的です。

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