仕事はあるのに、若い人が来ない。来ても、すぐに辞めてしまう。そんな状況が続いているとしたら、その原因は「会社が悪い」ことよりも、若手採用の入り口で仕事のリアルが届いていないことにある場合がほとんどです。
求人票には仕事内容も待遇も書いてあります。でも、「どんな先輩と、どんな現場で、どんな一日を過ごすのか」まで伝えられている会社は、まだ少ないのが現状です。若い人が応募先を選ぶとき、条件だけでなく「そこで働く自分がイメージできるか」を判断材料にしていることは、日々の採用現場で感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、若手採用で思うように結果が出ていない現場系の中小企業に向けて、「なぜ仕事のリアルを見せることが有効なのか」「どうすれば入社前に職場の空気を届けられるのか」を順番に整理していきます。
若手採用がうまくいかない会社に共通していること
採用がうまくいかない会社に共通しているのは、「仕事はある、人はいない」という状態が長く続いているにもかかわらず、発信している情報が求人票の範囲から出ていないことです。
求人票に書けることには限界があります。給与・勤務時間・仕事内容の概要。これらは応募するかどうかの最低条件を確認するためには役立ちます。しかし「この会社で働いてみたい」という気持ちを動かすには、情報が足りません。
特に若い人が気にするのは、「先輩はどんな人か」「現場の雰囲気はどうか」「自分がそこにいるイメージが持てるか」という点です。これらは文字では伝わりにくく、映像で初めて届く情報です。
早期離職とミスマッチは「入社前に見ていない」から起きる
採用にコストをかけても、入社後すぐに辞められてしまう。この繰り返しに疲れを感じている採用担当の方は少なくないはずです。
早期離職の多くは「こんなはずじゃなかった」という認識のズレから始まります。入社前に想像していた仕事と、実際の仕事が違った。現場の空気が思っていたものと違った。これが採用ミスマッチの本質です。
裏を返せば、入社前に現場のリアルを見ていれば、ミスマッチは事前に防げるということでもあります。「きつそうだな」と感じた人は応募しない。「こういう仕事、自分に向いているかも」と感じた人だけが来る。この状態をつくることが、採用の質を根本から変えます。
「どんな先輩と働くか」を見せることが、若手に選ばれる最短の答え
若い人が会社を選ぶとき、待遇と同じくらい「そこにいる人」を見ています。上司や先輩がどんな人か、職場の空気がどうか——これが分からない会社は、たとえ条件が良くても不安が先に立ちます。
だとすれば、採用で最も効果的な打ち手は、実際に働いている先輩の姿を入社前に見せることです。きれいに演出した会社紹介ではなく、現場で汗をかいている人のリアルな一日。そこに映る先輩の言葉や表情が、「この会社で働いてみたい」という気持ちの根拠になります。
スタジオナナが採用の現場で感じているのも、まさにこの点です。身だしなみや挨拶、責任感がちゃんと伝わる現場の映像は、応募につながると感じています。見栄えのいいPR動画より、現場の人が自然に映っている映像のほうが、来てほしい人に届きます。
なぜ「演出なし」にこだわるのか
台本があり、スタッフが緊張して答えている映像は、見ている側にも伝わります。「本当のことを言っているのかな」という疑問が生まれ、信頼が届きにくくなります。
一方、撮影前の雑談でリラックスした雰囲気をつくり、自然な表情を引き出すことができれば、見た人は「この会社の人、本当にそういう人なんだ」と感じます。撮影したデータをその場で確認してもらうことで、さらに表情が自然になる——そういった現場の工夫の積み重ねが、「リアルに見える映像」をつくります。
現場のリアルを見せることへの不安に、正直に向き合う
「現場のきつさを見せたら、もっと来なくなるのでは」という不安を持つ社長は少なくありません。これは正直な懸念です。
ただ、逆に考えてみてください。きつさを隠して採用した結果、入社後に「こんなはずじゃなかった」と言われて辞められるのと、入社前にリアルを見せて「それでも来たい」と言った人が働いてくれるのと、どちらが会社にとって良いでしょうか。
「きれいごとは撮らない。来てほしい人だけが応募する」という考え方は、ふるいをかけることと同義です。全員に来てほしいのではなく、合う人だけに来てもらう。そのための正直な発信が、長く働いてくれる人材につながります。
社員が辞めたら動画が使えなくなる、という心配について
採用動画を検討するときに「社員を出演させて、その社員が辞めてしまったら動画が使えなくなる」という心配を持つ方は多くいます。これは実際によくある相談です。
その場合、社員役のモデルを起用するという選択肢があります。モデルであれば離職リスクがなく、長く使い続けられる動画になります。現場の実際の作業を撮りながら、出演者だけモデルにするというアプローチも可能です。
中小企業が使える「見せ方」の形式を整理する
入社前に仕事のリアルを届ける手段として、現在よく使われているのは次の2つの形式です。
| 形式 | 尺・媒体 | 主な目的 |
|---|---|---|
| ショート動画 | 30〜60秒・縦型(TikTok/Instagram) | 認知を広げる・若い人の目に触れる |
| 本編動画 | 10〜15分・横型(YouTube) | 仕事内容・職場の雰囲気を深く理解してもらう |
ショート動画は若い世代が日常的に見ているSNSに流れるため、「この会社、気になる」という最初の接点をつくるのに向いています。本編動画は、気になった人が「もっと知りたい」と思ったときに深く理解してもらうための場です。
この2つを組み合わせることで、「認知→理解→応募」という流れをつくりやすくなります。
まとめ:若手採用の答えは「入社前に仕事のリアルを見せる」こと
「どんな先輩と働くか」を入社前に見せる手段として、スタジオナナでは採用ドキュメンタリー「REAL JOB」を提供しています。未経験者が台本なしで「本気の1日」を働く姿を、演出せずそのまま撮る。きれいごとは撮らない、来てほしい人だけが応募するための映像です。ガソリンスタンド・建設業・整備業・製造業・運送業・介護・福祉など、現場系の業種に特に向いています。制作費用の目安は30万円〜、継続運用は月10万円〜です(いずれも目安)。
入社前に仕事のリアルを見せる採用ドキュメンタリー「REAL JOB」について、気になることがあればお気軽にご相談ください。
よくある質問
現場のきつさを動画で見せたら、応募者がもっと減るのではないですか?
「リアルを見せると来なくなるのでは」という不安はよくいただきます。ただ、現場のリアルを知らずに入社して早期離職する人を減らすことを考えると、事前にきちんと見せることのほうが長期的には採用の質が上がります。きつさを理解したうえで「それでも来たい」と思った人だけが応募する状態をつくることが、REAL JOBの考え方の土台です。
社員を出演させて、後で辞めてしまったらどうなりますか?
社員の離職後に動画が使えなくなる、という心配は採用動画を検討する際によくある相談です。その場合は、社員役のモデルを起用するという方法があります。モデルであれば離職リスクがなく、長く使い続けられる動画を制作することができます。
どんな業種に向いていますか?
REAL JOBは特に、ガソリンスタンド・建設業・整備業・製造業・運送業・介護・福祉など、現場仕事の業種に向いています。仕事内容が文字では伝わりにくく、「実際に働く姿」を見せることで初めてリアルが届く業種です。